
種子島では「シャニン」と呼ばれる「月桃」。
島では、昔からおにぎりを包む葉として親しまれていて、爽やかな香りと抗菌作用が知られています。
この春、この月桃の葉を利用したお茶づくりを依頼され、先月打ち合わせや試作を終え、現在梅雨の合間を見ながら製造作業を行っています。
依頼してくれたのは、種子島赤尾木伝承館「月窓亭」の管理指定者である「ひとつ葉の会」です。

月窓亭では、見学されるお客様に、写真のように季節のお茶と、お菓子のセットを振舞っています。
この写真のお茶が「月桃茶」。お菓子は、鹿児島の郷土菓子「かっぱ焼き(抹茶味)」とお漬物と黒糖です。
こうした振る舞いを行うと、必ずお客様から「このお茶をお土産にしたいのだけど、どこで売ってますか」と聞かれていたそうです。
このお茶は、ひとつ葉の会のボランティアガイドのメンバーが手作りしていたもので、販売用には作っていませんでした。
そこで、せっかくなら島内で製造できないかということで、私たちに相談があったのがきっかけです。

農園では、生姜の加工が一段落しているので、こちらの規模で対応できる範囲ならということでお受けしました。
先方からは、毎年夏休みには1,000人以上が来館されるということで、7月いっぱいの納品をお願いされています。
今日も梅雨の合間の晴れ間(というほど、すっきり快晴ではありませんが)に天日干しし、その後最終仕上げは機械で行います。
島の歴史的にもゆかりのある場所に、農園も微力ながら協力できるようになったことが嬉しくてたまりません。
同じショウガ科の植物なので、今後農園のラインナップにも何かしら加えていこうとも思っています。
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ニシムラ (水曜日, 02 7月 2014 11:23)
月桃!これも素敵な植物ですよね、よい香りです。いろんなことに使えますね。我が家もベランダ園芸で育ててます。今後の経過を楽しみにしておりますね。
なかわり生姜山農園 (木曜日, 03 7月 2014 09:17)
ニシムラ様 ありがとうございます。ベランダで月桃栽培できるのですね!私たちも今後の展開を楽しみにしています!
みよちゃん (火曜日, 01 10月 2019 10:08)
先月、月窓亭を観光した際に、月桃茶を購入しました。
ノンカフェインと言うのが気に入り、香りや色も可愛く感じました。帰宅した後、毎日飲んでいます。
当分の間はありますが、なくなったらどの様に購入できますか。ネットでは、沖縄のものが多く販売されていますが、種子島のこのお茶はみつかりません。教えて下さい。